「NFTの売り方・販売方法は?」「NFTを販売するときに注意点はある?」などと気になっていませんか?
いざNFTを販売してみたいと思っても、何から始めればいいのかわからないという人も多いかと思います。
結論、NFTアートは以下の準備が整っていればすぐに販売をスタートできます。
- デジタルアート
- 仮想通貨(イーサリアム)
- ウォレット
上記の用意が完了していれば、5分程度でNFTアートを出品することが可能です。
そこで本記事では、NFTアートの販売に必要なものを紹介しつつ、詳しい販売方法を画像付きでわかりやすく解説していきます。
実際に販売したからこそわかった、販売時に抑えておきたいポイントやNFTアートが売れない理由もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
NFTアートの販売に必要な事前準備
NFTアートを販売するためには、以下の事前準備が必要になります。
- デジタルアート
- 仮想通貨(イーサリアム)
- ウォレット
上記を用意しなくては、NFTの販売ができないので注意しましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
デジタルアート
NFTアートを作るためには、作品用のデジタルアートが必要です。
イラストや音楽、動画などデジタルデータとして保存できるものであれば、なんでもNFTアートになります。
デジタルアートを用意する方法は、以下の3つです。
- 自作する
- 別のクリエイターに作成してもらう
- すでに売られているNFTアート(デジタルアート)を購入する
普段クリエイターとして活動しているなら、自身でデジタルアートを作成して販売するのが良いでしょう。
ただし、自分で作るのが困難と感じた場合は、別のクリエイターに依頼をしてから作成してもらうのも1つの手段です。
また、すでに販売されているNFTアートを購入し、再度販売(転売)する方法もあります。
仮想通貨(イーサリアム)
NFTの売買では、主に仮想通貨が使われます。
販売するマーケットによって、さまざまな通貨が使用可能です。
最も利用が多い通貨はイーサリアム(ETH)です。
イーサリアム(ETH)は取引量が最も多く、コレクターにも価値が認められています。
そのため、NFTアートの販売をスタートする前にはイーサリアムの準備が必要不可欠です。
ウォレット
仮想通貨を大切に保管するためにも、ウォレットの準備も必要になります。
ウォレットとは、現金でいう財布と同じイメージのものです。
仮想通貨は仮想上の通貨であるように、ウォレットも仮想の財布であり、通貨の保管・送金・受け取りができます。
また、後述するウォレット「MetaMask(メタマスク)」であれば、NFTアートの保管も可能です。
NFTアートの売り方・販売方法を6ステップで解説
NFTアートの販売に必要な準備物を踏まえて、この章ではNFTアートの販売方法を6つのステップに分けて解説していきます。
基本的な売り方をまとめると、以下の通りです。
- 販売用のデジタルアートを準備する
- 仮想通貨取引所にてイーサリアム(ETH)を購入する
- ウォレット(MetaMask)に登録する
- 取引所からウォレットにイーサリアム(ETH)を送金する
- NFTマーケットプレイスに登録をする
- NFTマーケットプレイスで、デジタルアートをNFT化して販売する
上記の手順通りに進めていったところ、NFTアートの販売が無事にできました。
それぞれわかりやすく解説していきます。
①販売用のデジタルアートを準備する
NFTアートとして販売するデジタルアートを準備しましょう。
自作するのもいいですし、他のクリエイターが作ったデジタルアートを購入してから販売する方法もあります。事前に準備をしておき、すぐに販売できる状態にしておきましょう。
NFTアートの作り方は以下の記事にまとめていますので、もし自身で用意したいという場合はぜひ参考にしてみてください。
NFTアートの作り方と始め方|おすすめアプリと売れるコツを紹介します【初心者向け】また、NFTアートを購入してから販売する場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
(下書き用)NFTアートの買い方|仮想通貨を購入せずにNFTを買う方法も紹介②仮想通貨取引所にてイーサリアムを購入する
デジタルアートの準備が整ったら、次に仮想通貨取引所にてイーサリアムを購入していきましょう。
イーサリアムを購入するためには、取引所への登録・口座開設が必要です。
本サイトでおすすめしている取引所TOP3を紹介すると、以下の通りとなります。
- Coincheck(コインチェック)
- DMM Bitcoin(ディーエムエム ビットコイン)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
最もおすすめなのは、取引手数料が無料のCoincheck(コインチェック)です。初心者でも使いやすい仕様でセキュリティ対策も万全なので、安心かつ安全に利用できます。
どの取引所でもイーサリアムを購入できますが、他の仮想通貨取引所と比較してから選びたい場合は以下の記事を参考にしてみてください。
仮想通貨おすすめ取引所を比較!初心者は日本と海外どっちが良い?③ウォレット(MetaMask)に登録する
ウォレットを登録していきましょう。おすすめのウォレットは、ほとんどのNFTマーケットプレイスで利用できる『MetaMask(メタマスク)』です。
Google Chromeの拡張機能に追加できるだけでなく、スマホアプリもあります。
「管理がしやすい」「初心者でも扱いやすい」というメリットがあるので、最初はMetaMaskを使ってみましょう。
詳しいMetaMaskの登録方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
MetaMask(メタマスク)をChromeにダウンロードして登録する手順|スマホからの登録方法も解説します④取引所からウォレットにイーサリアム(ETH)を送金する
取引所からウォレットにイーサリアム(ETH)を送金します。送金する仮想通貨にイーサリアム(ETH)を選択し、送金先にMetaMaskのアドレスを入力します。
アドレスを入力し、送金ボタンをクリックすれば取引は完了です。
NFTアートの販売時にはガス代がかかるので、最初は余裕を持って5,000円〜20,000円程度のイーサリアムを送金しておくのがおすすめです。
以下の記事ではメタマスクへ送金する手順や入金方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
メタマスク(MetaMask)の送金手順|入金方法と手数料(ガス代)についても解説⑤NFTマーケットプレイスに登録をする
NFTアートの販売をしていくためにも、NFTマーケットプレイスに登録をしておきましょう。
NFTマーケットプレイスとは、いわばNFTアートの売買が行われている取引所です。登録をすることで、初めてNFTアートの販売がスタートできます。
マーケットの数は国内外合わせて100を超えていますが、おすすめのNFTマーケットプレイスの一例をまとめると以下の通りです。
- OpenSea(海外)
- CoincheckNFT(β版)(国内)
- Adam byGMO(国内)
- Magic Eden(海外)
- HEXA(国内)
それぞれ販売できるNFTや特徴は異なりますが、迷った際には『OpenSea』を選んでおけば問題ありません。
OpenSeaは国内外問わずさまざまなアーティストが利用しており、世界最大手のマーケットとして有名です。ジャンルを問わずNFT化したデジタルデータを販売できるので、初心者でも作品を購入される可能性は十分にあります。
実際にNFTアートを販売してみて使い方に慣れてきたら、他のNFTマーケットプレイスへ登録するか検討すると良いでしょう。
⑥デジタルアートをNFT化して販売する
最後は事前に用意したデジタルアートをNFT化し、販売をしていきましょう。例えば、OpenSeaでNFTアートを販売する具体的な流れは以下の通りです。
- 自分のコレクションを作成する
- コレクションにデジタルアートを登録してNFT化する
- NFT化した作品を販売する
デジタルデータをNFT化するために、自分の作品を管理・保管する場所(コレクション)を作成します。
「コレクションのロゴ画像」と「コレクション名」の設定だけでも作成可能です。
「Collection」の項目は、事前に作成しておいたコレクションを選択します。
NFTアートにしたいデータをアップロードし、詳細を設定すればNFT化の完了です。
販売方式を「固定価格方式」「オークション方式」の2種類から選びます。
その後、販売価格・販売期間・ロイヤリティの設定を進めていきます。
全ての設定が終わったら、「Complete listing」をクリックしましょう。
MetaMaskへと接続し、ガス代を支払えば出品は完了です。
(※OpenSeaは初回のみガス代が発生)
以下の記事では、OpenSeaにてNFTアートを出品する方法をより詳しくまとめているので、細かい設定内容を知りたい場合はぜひ参考にしてみてください。
OpenSea(オープンシー)でNFTアートを出品する方法!ガス代や手数料も紹介NFTアートの販売時に抑えておきたいポイント
この章では実際にNFTアートを販売してわかった、抑えておくべきポイントをまとめていきます。
ポイントは以下の通りです。
- ブロックチェーン選びは慎重に行う
- 販売するNFTアートには特典がつけられる
- ロイヤリティの金額設定は3〜10%が最適
- マーケットプレイスによって手数料は異なる
- 出品時にかかるガス代は日によって変わる
それぞれ詳しく解説していきます。
ブロックチェーン選びは慎重に行う
NFTアートを販売する際には、ブロックチェーン選びに注意する必要があります。
NFTの情報はブロックチェーン上に記録されるものの、種類によっては需要が低く取引量が少ない場合もあるので注意が必要です。
例えば、OpenSeaで利用できるブロックチェーンには「Ethreum(イーサリアム)」と「Polygon(ポリゴン)」などがあるものの、以下のような違いがあります。
Ethreum(イーサリアム) | Polygon(ポリゴン) | |
利用者&取引量 | 多い | 少ない |
商品の価格帯 | 高い | 安い |
ガス代(手数料) | 必要 | なし |
オークション販売 | 可能 | 不可 |
処理速度 | 遅い | 速い |
日本円への交換 | 可能 | 不可 |
イーサリアムチェーンはNFT関連のブロックチェーンの中で最も信頼されており、コレクターからの注目度も高めです。
一方、ポリゴンチェーンを選べばNFTアートを無料で販売できるメリットがあるものの、需要は低めとなっています。
そのため、目的別に合わせてブロックチェーンを選択することが大切です。
販売するNFTアートには特典がつけられる
NFTアートの魅力の1つが、「特典の付与ができる」という点です。
コレクターの中には、特典に魅力を感じてNFTアートを購入する人も少なくありません。
例えば、今や高額で取引される猿のNFTで有名な『BAYC』は、NFTアートの購入者限定でクローズドなコミュニティへの参加権を付与しています。
マドンナやパリス・ヒルトンといった著名人も購入しているので、交流をしたいと考えるコレクターからの注目度は高いです。
他にも、「限定NFTアートの付与」や「会員権」などを特典としてつけれるので、販売促進に役立ちます。
ロイヤリティの金額設定は3〜10%が最適
NFTアートは二次流通が可能となっており、設定をすればNFTアートが転売されるたびにクリエイターにロイヤリティが支払われます。(※マーケットによっては設定不可な場合もある)
ロイヤリティの金額設定はクリエイターによって設定できますが、実際に販売して「3〜10%」が最適だということが判明しました。
もし金額が高すぎると、その分2次販売を希望する人への報酬が減ってしまうので、最初に購入してくれる確率が下がります。
一方で、ロイヤリティが安すぎるとクリエイターにほとんど還元されず、活動が難しくなってしまうのです。
そのため、まずは「3%」に設定をしておき、売れ始めたら「5%」「10%」と増やすようにすると良いでしょう。
マーケットプレイスによって手数料は異なる
NFTアートの販売にはマーケットプレイスの活用が必要不可欠ではあるものの、手数料が異なるので注意しましょう。
例えば、海外と国内にある主要マーケットの販売時に必要な手数料をまとめると以下の通りです。
名称 | 手数料 |
---|---|
OpenSea (海外) | 販売手数料:2.5% (※初回のみガス代が発生) |
Rarible (海外) | 販売手数料:2.5% (※出品時のガス代は購入者が負担) |
SuperRare (海外) | ・販売手数料:3.0% ・ギャラリー手数料:15% |
CoincheckNFT(β版) (国内) | 販売手数料:10% |
Adam byGMO | 販売手数料:5% |
SBINFT(nanakusa) | 販売手数料:10% |
さらに、NFTアートを販売する際には取引手数料としてガス代も発生します。
手数料が高いと売り上げが減ってしまうので、マーケットごとの特徴を理解しつつ手数料を考慮して選ぶのがおすすめです。
出品時にかかるガス代は日によって変わる
イーサリアムブロックチェーンにてNFTアートを販売する場合、ガス代が発生します。ガス代は高額であることから初心者の参入障壁になりがちですが、日によって料金は変化します。
ガス代は主にイーサリアムの取引状況や需要によって変化するので、数万円かかる時もあれば数百円程度で済む時も多いです。
そのため、ガス代が高いと感じた場合は曜日や時間を変えて販売するようにしましょう。
※ガス代は、「Eth Gas Station」にて確認できます。
実際に販売して判明!NFTアートが売れない理由
NFTアートを実際に販売しても、なかなか売れないという人も少なくありません。
ただ、販売しても売れない場合は、以下の項目に当てはまっている可能性があります。
- 最初から高額で販売している
- 認知度が足りていない
- 独自性・希少性がない
上記の内容は、実際にNFTアートを販売しつつ、クリエイターの口コミを聞いて判明した「売れない理由」です。
それぞれ詳しく解説していきます。
最初から高額で販売している
売れない理由として最も多いのが、最初から高額でNFTアートを販売しているという点です。
「早く売れるようになりたい」という理由で、最初から高額に設定するクリエイターは少なくありません。ただ、NFTアート自体に価値を感じてもらわないと購入してもらえないことが、実際に販売をしてみて判明しました。
そのため、まずは少額で販売しNFTアート自体に価値を感じてもらってから、改めて高額で販売するのがコツです。
認知度が足りていない
2つ目の理由として、認知度が足りていない可能性が考えられます。
NFTアーティストとしての認知度がないと、購入してもらうのは難しいのが本音です。売れているNFTアーティストは、すでにSNS上などで認知されている場合があります。
そのため、まずはSNS上やリアルの場で認知度を上げてから販売をスタートするのが良いでしょう。
独自性・希少性がない
3つ目の理由として、NFTアート自体に独自性や希少性がない可能性があります。近年、世界中のクリエイターがNFTアートを販売しており、オリジナル性のない作品はほとんど購入されなくなりました。
そんな中、VRアーティストでもあるせきぐちあいみさんは「VRアート」という独自性あるNFTアートを出品したことで、多くの入札がありました。
結果的に、NFTアート「Alternate dimension 幻想絢爛」は約1,300万円(69.697ETH)で落札されました。
独自性や希少性を全面的に出した結果、成功した事例と言っても過言ではありません。
そのため、NFTアートを販売する際には「他の作品との違いはなんなのか」を見せることが重要と言えます。
NFTアートを販売して稼ぐためにすべきこと
NFTアートを販売して稼いでいきたいのであれば、以下の方法を試すのがおすすめです。
- 少額で販売をして実績を作る
- コレクターに自身のNFT作品をアプローチする
- Giveaway企画を開催する
少額で販売をして実績を作る
まずは少額で販売をして、実績を作っていきましょう。実績のないアーティストからNFTアートを購入するコレクターは早々いません。
そのため、まずは少額で販売をしていき、「これだけ過去に販売してきた」という実績を増やすことを意識しましょう。
実績が増えていけば少しずつ認知度も上がっていくので、NFTアートが売れやすくなります。
コレクターに自身のNFT作品をアプローチする
次に、コレクターに自身のNFT作品をアプローチしていきましょう。NFTを集めるコレクターは常に新しいNFTを探しており、アピールすることで認知してもらうことも可能です。
例えば、以下のようにコレクター自身が「NFTを買います」と宣言している場合もあります。
競争率は高めですが、「自身の作品を認知してもらう」という点で見ても効果的です。
有名なインフルエンサーに1度購入されれば知名度アップにつながるので、アプローチは頻繁に行うようにしましょう。
Giveaway企画を開催する
認知度を広げるという意味でも、Giveway企画を開催する方法もおすすめです。Giveway企画とは「無料でNFTをプレゼントする企画」でして、開催すれば認知度は一気に高まります。
例えば、以下のツイートではGiveway企画を開催したことによって、4000件以上もリツイートされていました。
無料でNFTアートをプレゼントするだけで、たくさんの人に認知されるので利用しない手はありません。
認知が広がれば「作品を購入したい」と考えるコレクターも増え、高額で販売されているNFTアートも売れやすくなります。
このため認知度がまだないという場合は、Giveway企画を試してみましょう。
まとめ
NFTアートの売り方や抑えておきたいポイント、稼ぐためにすべきことなどを解説してきました。
改めてNFTアートの販売方法をまとめると、以下の通りです。
- 販売用のデジタルアートを準備する
- 仮想通貨取引所にてイーサリアムを購入する
- ウォレット(MetaMask)に登録する
- 取引所からウォレットにイーサリアムを送金する
- NFTマーケットプレイスに登録をする
- デジタルアートをNFT化して販売する
NFTアートを売っていくためにも、まずは認知拡大が必要不可欠です。
いきなり売れることはないので、本記事にてまとめたポイントを意識して販売をスタートしてみてください。