自分で撮った写真をNFTとして出品したい!
カメラが好きな方の間では、写真をNFTにして販売してみたいと思っている方も多いでしょう。
これまでは、「写真AC」や「ぱくたそ」といったweb2.0のプラットフォームが主流でした。しかし思っている以上に安くしか売れず、無断転載が繰り返され落胆されることもあったのではないでしょうか?
これからはNFTとして写真を販売することでより効率的に収益を得られる時代です。本記事では、初めてでも簡単に写真を販売する方法を紹介します。
OpenSeaを使えば、ガス代無料で写真NFTの出品が可能です!本記事を読んだ後は、思い切って出品にチャレンジしてみましょう。
NFT×写真を販売する方法【OpenSea編】
NFT×写真をOpenSeaで販売するには、4つのステップを踏む必要があります。
OpenSeaは、英語が主体です。少し使いにくいと感じる部分があるかもしれませんが、将来的には絶対に使えるようになっておいた方が良いでしょう。
- デジタル写真のファイル形式を確認
- ウォレットを用意
- 仮想通貨とウォレットを用意する
- 写真をアップロードする
NFT×写真を販売する方法① デジタル写真のファイル形式を確認
NFT化したい写真のファイル形式を確認しましょう。実は、マーケットプレイスによって出品できる画像ファイルの形式が決まっているのです。
OpenSeaでは、次の4つのファイル形式に対応しています。このファイル形式になっているか、確認してみてください。
JPG・PNG・GIF・SVG
OpenSea以外に推奨する、マーケットプレイスの対応ファイル形式は次の通りです。
マーケットプレイス | 対応ファイル形式 |
---|---|
OpenSea | JPG PNG GIF SVG |
Foundation | JPG GIF SVG PNG |
Adam by GMO | 記載なし |
NFT×写真を販売する方法② ウォレットを用意
OpenSeaを使う際には、ログインするためのウォレットが必要になります。ウォレットは、仮想通貨やNFTが記録されているブロックチェーンにアクセスするためのツールです。
メタマスク(MetaMask)というウォレットが使いやすく、人気となっています。メタマスクに登録するなら、Chromeの拡張機能を使うと便利です。
メタマスク(MetaMask)さえ用意すれば、OpenSeaでメタマスクと連携しパスワードを入力すれば、OpenSeaの登録が完了します!
MetaMask(メタマスク)をChromeにダウンロードして登録する手順|スマホからの登録方法も解説しますNFT×写真を販売する方法③ 写真をNFT化(ミント)する
写真をNFT化にすることを、ミントするといいます。OpenSeaで、写真をミントする方法は2つあります。
- 「Creat New Item」から、1枚だけミントする
- 「Collection」を作成してから、1枚または複数を同時にミントする
一番簡単なのは、「Creat New Item」から、1枚だけミントする方法です。しかし、今後OpenSeaで写真NFTをシリーズ化して販売したい場合や、複数枚同時にミントしたい場合は、コレクションの作成がおすすめです。
コレクションを作成してから、ミントしたい場合は次の記事を参考にしてください。
OpenSea(オープンシー)でNFTアートを出品する方法!ガス代や手数料も紹介ここでは、1枚だけミントする方法を画像付きで解説します。
OpenSeaのホーム画面の右横にある「Create」をクリックします。
日本語に翻訳した画面です。①~⑧の項目を入力したら「作成」ボタンをクリックします。
①に写真をアップロードし、②の名前を入力すれば最短でミント可能です。
あとで編集できるので、最短でミントを試してみたい方は早速やってみましょう。ここではガス代が発生しません!
この時点ではまだ出品はされていません。あくまで、写真がNFTとして発行された状態になります。
「作成」ボタンをクリックすると、上の画面に移動します。
「私はロボットではありません。」にチェックを入れて、認証作業をすると、無事に写真がミントされます。
ホーム画面からマイページに飛ぶと、ミントされた写真を確認できます。
NFT×写真を販売する方法④ 写真NFTを出品する
写真NFTが完成したら、出品してみましょう!OpenSeaの出品方法には2種類あります。
- 固定価格方式
- オークション方式
初めて出品する時は、自分で価格を設定する「固定価格方式」がおすすめです。まずはあまり高すぎない金額で販売して、売れるかどうか確認してみましょう。
オークション形式で出品する方法は、こちらの記事で詳しく説明していますので参考にしてみてください。
【画像付き】OpenSeaでNFTをオークション形式で出品する方法を徹底解説NFT×写真の販売におすすめのマーケットプレイス3選
写真NFTの出品におすすめのマーケットプレイスは3つあります。
OpenSea(オープンシー)|世界中のユーザーが利用!
決済通貨 | ETH MATIC(Polygon) |
手数料 | 販売手数料:2.5% |
日本円の対応 | 不可 |
対応ウォレット | メタマスク CoinvaseWallet WalletConnect Fortmatic |
対応ネットワーク | イーサリアム ポリゴン Klaytn(クレイトン) ソラナ |
事前審査 | 不要 |
OpenSeaの魅力は、取引量が多く世界中のNFT愛好家が閲覧していることにあります。多くの人に作品を見てもらいたい場合は、OpenSeeがおすすめです。
DappRadar(ダップレーダー)によると、1か月間の利用者の数は29万人となっており、世界2位となっています。(2022年10月2日時点)
利用者が多いということは、その分、成約につながる可能性も高いと言えます。今年に入ってからOpenSeaでは、出品時のガス代も無料となり、利用者にとって嬉しいアップデートが繰り返されています!
OpenSea(オープンシー)のガス代は無料に!発生タイミングと安い時間帯を知って賢くNFT売買Foundation (ファウンデーション)|カメラマン利用者多数!
決済通貨 | ETH MATIC(Polygon) |
手数料 | 販売手数料:15% |
日本円の対応 | 不可 |
対応ウォレット | メタマスク WalletConnect Coinbase Wallet |
対応ネットワーク | イーサリアム |
事前審査 | 不要 |
スタイリッシュな写真NFTが多く出品されているFoundation 。多くのカメラマンに利用されているNFTマーケットプレイスです。
かつては招待制だったため限られたユーザーしか利用できませんでしたが、現在は誰でも審査なしで利用できるようになりました。
元々使っていたユーザーにとっては改悪と言われていますが、これから使うユーザーにとっては何も問題ありません。ただし、手数料が15%と他のプラットフォームよりも高いの注意してください。
Adam by GMO(アダム)|日本円で安心決済!
決済通貨 | 日本円 ETH |
手数料 | 販売手数料:3% |
日本円の対応 | ◎ |
対応ウォレット | メタマスク推奨 |
対応ネットワーク | イーサリアム |
事前審査 | 必要 |
Adam by GMOは、日本のNFTマーケットプレイスです。日本語で表示される上、決済も日本円でできるのでとても安心感が強いプラットフォームとなっています。
対応チェーンはイーサリアムのみとなっているため、ウォレットと連携する際はメタマスクが推奨されています。
作品出品のためには審査が必要なので、ポートフォリオを用意するなどの事前準備が必要となります。Adam by GMOの出品方法について解説した記事がありますので、参考にしてください。
Adam by GMO(アダム)で出品する方法!認定代理店になるには?クリエイター申請方法を解説しますSTRAYM(ストレイム)|世界有数の写真NFTアーティストRKとコラボで話題!
決済通貨 | 日本円 |
手数料 | 販売手数料:660円 |
日本円の対応 | ◎ |
対応ネットワーク | イーサリアム |
事前審査 | 必要 |
アートに特化した日本産のNFTマーケットプレイスです。出品作品を見ると、とても洗練された作品たちが並んでいることがわかります。
ストレイムは出品時に厳正な審査を行うことで、作品の質やアーティストのレベルを担保しています。このため、質の高いNFT作品が並ぶと同時に、本当にアートを手にしたいユーザーによって買われていくのです。
2022年1月には、写真NFT取引量がトップレベルのフォトグラファーRK氏の作品とコラボし、一躍話題となりました。
NFT×写真を販売する際にお手本にしたいアーティスト
ストレイムとコラボして話題となったRK氏は、お手本にしたい写真NFTアーティストの一人です。
RK氏は最初からフォトグラファーだったわけではなく、元々はグラフィックデザイナーとして活躍していました。
写真NFTも、初めのうちはiPhoneを使って撮った写真で作成していた程ですよ。
現在はフォトグラファーとして一躍有名になりましたが、下積み時代があったのです。彼の歴史を聞くと、自分もiPhoneから写真NFTを始めよう!という気持ちになりますね。
彼のセンスと生き生きとした写真たちは、世界中のユーザーを魅了しました。そして昨年21月には、週間取引量世界1位を記録したのです。
NFT×写真を販売するコツ
写真NFTを出品するまでは、誰でも簡単に進められます。難しいのは、出品後です。写真NFTがきちんと売れるかどうかは、それ以外のアプローチにかかっていると言っても過言ではありません。
出品するだけで買ってくれる世界ではないので、しっかりアプローチ方法も学んでおきましょう。
写真NFTを売るためのコツは、3つです。
NFTの売り方について解説した記事がありますので、そちらを参考に売り方のコツをマスターしてください!
NFTアートの売り方・販売方法をわかりやすく解説【画像付き】NFT×写真を販売する時の注意点
写真のNFTを販売するときに特に注意をしなければいけない点が2つあります。
- 無断転載が0ではない
- 法律が未整備
無断転載が0ではない
NFTには権利情報が紐づけられるので、自分自身の所有するデータとして証明が可能です。
しかし、あくまで権利情報がコピー不可能なのであって、画像そのものスクショなどで不正にコピーされてしまう可能性も0ではありません。
実際、NFTマーケットプレイスにはたくさんの贋作が出回っています。現状、法整備が進んでいないため、不正な偽物作品の作者を取り締まることが難しい状況です。
出品にはこういったリスクもあることを知っておいたほうがよいですね。
法律が未整備
NFTに関する法律が未整備であるのも懸念点です。NFTは資金決済法や金融商品取引法などの法律でまだ何も規定がされていない状況です。
例えば、二次販売で出た利益の正しい分配方法がまだ不透明といえます。
写真のNFTであれば、被写体となる人や建物の肖像権などを巡って支払いや権利に関することは事前に許可を得る必要があります。
NFT×写真を販売するメリット
写真でNFTを販売する主なメリットは主に3つあります。
- 簡単に出品できる
- 二次流通したときのロイヤリティ収入を得られる
- プロ、アマチュア問わず出品できる
簡単に出品できる
写真NFTは、仮想通貨があれば簡単にNFTを出品できます。たった一人で、写真作品の出品までの操作や作業をできてしまうのです。
たとえば紙で写真集を販売すると、出版社や印刷会社など各所との連携が必要です。出版までには費用もかかり、様々なコストが発生します。
これに対して写真NFTの出品は一人でできる上、コストもガス代と手数料だけで済むので、とても簡単です。
二次流通したときにロイヤリティ収入が得られる
ロイヤリティ収入を得られる点もメリットの一つです。自分の作品が転売された時に、収益のがNFT発行者の収益となるようロイヤリティを設定できる場合があります。
ロイヤリティとは、作品が二次販売されたときにその著作権に関わる使用料がクリエイター還元される仕組みのことです。
通常のデジタルデータはネット上にアップしたが最後、無断転載が繰り返され作者の利益を損ねることが多いです。これに対して写真NFTは、作者の利益を守りながら永続的に収益を発生させることができます!
プロ・アマチュア問わず出品できる
NFTなら、プロカメラマンでなくてもNFTマーケットプレイスに出品できます。
これまでは個展を開いたり、写真集を作ったりするのは多大な労力が必要でした。知名度が無ければ人は集まらず、作品も見てもらえません。
かと言ってネット上で作品を公開すれば、宣伝にはなりますが無断転載の嵐で正しく収益化することを阻まれてしまいます。
これに対し写真をNFTで出品することで、作品の価値を守りながら多くの人たちに見てもらうことが可能です!
メリットを生かしたNFT写真関連サービス「OnCyber」
注目されている「OnCyber」というサービスがあります。OnCyberとは、インターネット上のオンラインギャラリー内に自分のNFTを展示できるサービスです。
具体的には、オンライン空間の個展のようなもので、誰でも自分の写真を無料でOnCyberのギャラリー上に展示できます。ギャラリー内の写真はマーケットプレイスに紐づけられているため、購入への導線もシンプルです。
OnCyberのようなサービスは非常に画期的です。プロアマ問わず、すべての人が個展を開催することを簡単にしますよ。
写真がNFT化することで、誰もが従来の写真家のように活躍できる可能性がある言えるでしょう。
NFT×写真を販売するデメリット
写真をNFTで販売するときのデメリットは3つあります。
- 購入者にとって仮想通貨取引のハードルが高い
- 出品者は仮想通貨の取扱いや英語のリテラシーが必要
- 手数料が高い
購入者にとって仮想通貨購入のハードルが高い
NFTはまだそれほど一般的ではありません。さらに売買に仮想通貨を利用するため、購入者にとってハードルが高くなっています。
マイボイスコム株式会社のアンケートによると、仮想通貨の認知度は8割強ですが、保有者はたった約2%という結果が出ています。つまり、NFTを買うための仮想通貨を持っていない人が多いのです。
購入したくても仮想通貨がないとと、NFTが思うように売れない状況が起こります。このため、SNSなどを利用した宣伝が必須となります。
仮想通貨の取扱いや英語の知識が必要
仮想通貨を購入したり作品を出品したりするとなると、多少のパソコンの操作スキルや英語の知識が必要となります。
仮想通貨取引にはウォレットというアプリとマーケットプレイスを利用します。それには次のことが必要です。
- 仮想通貨取引所で口座を開設し、仮想通貨を購入する
- ウォレットのダウンロード、インストール、設定
- ウォレットやNFTマーケットプレイスが英語表記の場合はそれを読み解く
Google Cromeの翻訳機能を使えばある程度翻訳してくれるため、英語が苦手な人は利用してみましょう。
NFT×写真の販売 まとめ
写真NFTを販売する時におすすめのマーケットプレイスは、OpenSeaです。日本のAdam by GMOやSTRAYMも非常に魅力的ですが、出品に審査が必要なためすぐに動き出せません。
今抱いている熱い気持ちが冷めないうちに、写真NFTを始めるならOpenSeaでの最短出品が最もおすすめです。
まずは写真をNFT化する方法を体得し、OpenSeaに慣れていきましょう!
出品前にOpenSeaについてもう少し知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。