OpenSeaのガス代は無料になったって本当?
ガス代が安い時間帯を狙って売買したいんだけど…
2021年に加熱したNFTブーム。OpenSeaでは、世界中のユーザーが集まり、NFT売買を盛り上げてきました。
2022年に入って仮想通貨市場はやや下火になっていますが、OpenSeaの有名なNFTアートコレクションの人気はまだまだ健在です。
これからOpenSeaでNFT売買を始めようとしている人の中には、取引時に発生するガス代が気になっている方も多いのではないでしょうか?特に、イーサリアム(ETH)はガス代が高いイメージ。
どれくらいかかるのか気になりますよね。噂によると、OpenSeaでのガス代が無料になったとか…。本当のことを知りたいところです。
本記事では、OpenSeaでのイーサリアム(ETH)を使った売買におけるガス代について解説していきます。ガス代無料の実態や安くなる時間帯、Marge(マージ)後の様子などにも触れ、最新の情報お届けします!
OpenSea(オープンシー)のガス代は無料?NFT取引時にかかる手数料
OpenSeaでは、NFT出品時のガス代が無料になりました。ただし、ガス代とは別に、売却価格の2.5%購入時の手数料をOpenSeaに支払う必要があります。これは、出品者負担の手数料です。
NFT購入時には、都度ガス代が発生します。ポリゴンチェーンのガス代は無料とされてきましたが、最近になってガス代が求められるようになりました。
ガス代とは、イーサリアムネットワークを利用する時の手数料です。OpenSea以外でもイーサリアムチェーンを利用したNFT発行をする場合は、基本的にガス代が発生するようになっています。
ただしRaribleのように、NFT購入者が出品時のガス代を負担するシステムを取り入れているマーケットプレイスもあります。
OpenSea(オープンシー)のガス代発生タイミング|NFT出品時
OpenSeaでNFTを出品する時は、ガス代がかかりません。2022年6月のアップデートによって、ガス代の負担がなくなりました。
ただし出品時には、売却価格の2.5%分の出品手数料は発生します。
OpenSea(オープンシー)のガス代発生タイミング|NFT購入時
OpenSeaでNFTを購入する時、ガス代が発生するタイミングは次の通りです。
- NFTを「Buy Now(固定価格購入)」で買う時
- ETHとWETHをブリッジ(変換)する時
- 購入したい作品を「Make offer(オファー)」する時(初回のみ)
- 「Price Bid(オークション入札)」する時(初回のみ)
- 「Cancel offer」でオファーやオークション入札をキャンセルする時
この内、「購入したい作品をMake offerする時」と「Price Bidする時」は2回目以降ガス代が発生しません。それ以外は、毎回ガス代が発生することになるので覚えておきましょう。
OpenSea(オープンシー)ガス代の払い方!イーサリアムを準備しよう
MetaMask(メタマスク)などのウォレットにイーサリアム(ETH)が入っていないと、OpenSeaでNFTを購入することができません。NFT購入時には、あらかじめウォレットにイーサリアム(ETH)を入れておく必要があります。
メタマスクへの送金方法は以下の記事を参考にしてみてください。
メタマスク(MetaMask)の送金手順|入金方法と手数料(ガス代)についても解説初めてイーサリアム(ETH)を買うという方には、取引手数料が無料のCoincheck(コインチェック)がおすすめです。取引所を利用すれば、手数料無料でイーサリアム(ETH)を購入できます。
初心者に使いやすい取引所なので、口座開設がまだの場合は是非登録してみましょう!
OpenSea(オープンシー)のガス代を無料に近づける!安くなる時間帯(タイミング)とは
イーサリアム(ETH)のガス代が安くなる時間帯は、7時~20時くらいです。日によって違いはありますが、大体この時間帯が安くなっているということを、チャートを用いて説明していきます。
チャートをみると、24時間(日本時間)の中でガス代に波があることがわかります。
この日は、ガス代が最も高い時間帯が23時になっています。さらに21時半から朝の5時まではガス代がやや高い傾向にあることがわかりますね。
最高値と最低値を比べると、実に6倍以上もガス代が違います。仮に1Gweiが500円だったとすると、最低値が2,000円・最高値が13,500円となってしまいます。これほど違うと、やはり安い時間帯を狙いたくなります。
【9月23日11:00時点でのガス代】
23時:27.0Gwei(最高値)
10時:4.0Gwei(最低値)
さらに、7日間の推移を見てみましょう。夜中の2時や朝6時ごろ高騰している場合も多いですが、やはり21時半から朝の5時までの間で高くなっています。
このようにイーサリアム(ETH)のガス代は、昼間にNFT売買をした方がガス代を安く抑えられるということがわかります。
OpenSea(オープンシー)で確認!Marge後イーサリアム(ETH)のガス代は安くなった?
イーサリアム(ETH)は、Marge(マージ)という大型アップデートに伴って、ガス代が安くなるのでは?と噂されていました。実際のところ、ガス代は安くなったのでしょうか?
ここでは、イーサリアム(ETH)ガス代のチャートを見ながら、ガス代の動向について解説していきます。
イーサリアム(ETH)の大型アップデートMarge(マージ)とは
OpenSeaのNFT売買で最もよく使うイーサリアム(ETH)は、9月15日に大きなアップデートが行われました。Marge(マージ)と呼ばれるアップデートでは、これまでPoW(プルーフオブワーク)だったコンセンサスアルゴリズムが、PoS(プルーフオブステーク)に変更されたのです。
これによって、イーサリアム(ETH)の生成方法が変わりましたね!
これまでは、マイニングと呼ばれるコンピューターを使った膨大な計算によって、イーサリアム(ETH)は生み出されていました。しかしマージ後は、ステーキングという方法によってイーサリアム(ETH)が生成されるようになっています。
ステーキングとは、保有量と保有期間の割合によってブロックの生成やトランザクションの承認を判断する方法です。Margeが実施される前から、PoSへ移行することでガス代が安くなると言われていました。
現在、どうなったのか見ていきましょう。
Margeによってイーサリアム(ETH)のガス代は変化したか
イーサリアム(ETH)ガス代の直近30日間のチャートです。Marge(マージ)が行われた15日以降を見ると、ガス代が少し下がっているように見えます。
最低値はムラがあり、Marge(マージ)前と大きな差はありませんが、最高値の山の頂点は明らかに低くなっていることがわかります。Marge(マージ)前が40Gweiだったのに対し、Marge(マージ)後は、20Gwei前後となっているのです。
まだデータは少ないため一概には言えませんが、Marge(マージ)後は、ややガス代が下がっていると捉えることができます。
つまり、これまでよりもOpenSeaで安くNFTを購入できると言えます!
OpenSea(オープンシー)のガス代についてよくある質問
OpenSeaのガス代についてよくある質問について、お答えしていきます。
ガス代は毎回発生しますか?
出品時と購入時、状況によって変わります。ガス代が毎回発生するのは、購入時です。ただし、オファーやオークション入札時は初回のみガス代が発生するようになっています。このため毎回ガス代が発生するのは、固定価格購入の時になります。
Polygon(ポリゴン)もガス代が発生しますか?
2022年9月から、Polygon(ポリゴン)でもガス代が発生するようになりました。Polygon(ポリゴン)チェーンを利用したNFT出品時にはガス代がかかるので、注意しましょう。
現在のガス代を調べる方法はありますか?
イーサリアム(ETH)の現在のガス代を調べるには、「ETH GAS STATION」や「Etherscan」がおすすめです。
どちらも3段階のガス代の目安を、一目で捉えることができます。
すぐにトランザクションを完了させたい場合は、「FAST(High)」のガス代を参考にしましょう!
急いでいない場合は、「STANDARD(Average)」に合わせておくと無難です。もっとガス代を安くしたいという場合は「SAFE LOW(LOW)」がおすすめです。ただし、トランザクションに時間がかかる場合があります。
【ETH GAS STATIONの画面】
【Etherscanの画面】
OpenSea(オープンシー)のガス代まとめ
OpenSeaでは、イーサリアム(ETH)チェーンでのNFT出品手数料が無料です。ただし、別途出品手数料(売却価格の2.5%)が発生するため注意しましょう。
以前は出品時の手数料が高くハードルが高かったものの、今は誰でも気軽に出品できるようになりました。なので、ぜひこの機会にOpenSeaでNFTを出品してみましょう!
出品方法は次の3ステップです。
- NFTコレクションを作成
- 作成したコレクションにNFT作品を登録
- NFTを「固定価格方式」か「オークション方式」で出品
詳しい出品方法は次の記事で紹介していますので、参考にしてください。