今や押しも押されもせぬ国内最大規模のNFTコミュニティとなったNinjaDAO。
そのNinjaDAOが生まれるきっかけとなったNFTコレクション「CryptoNinja」からは、二次創作のNFT作品が日々生まれています。代表的な二次創作であるCNP(CryptoNinja Partners)はリリースから一ヶ月半経った今、価格は最大で約800倍にまで上昇した人気コレクションになりました。
そしてついに、CryptoNinjaを用いたNFTゲームも誕生しました。その名も「CryptoNinja Party!」です。CNPと区別するためにCNPTの略称で呼ばれています。
CNPTの最大の特徴はPlay to Earnのゲームとして設計されていること。つまり、CNPTをプレイすることでお金(仮想通貨)を稼ぐことができます。加えて、これ以外にもCNPTは非常に珍しい特徴を持っています。
この記事では、最初にCNPTの基本情報について簡単に解説します。その上で、これまでのゲーム・コンテンツ業界にはほぼ見られない、CNPTだけが持つ独自の特徴について説明します。
CryptoNinja Party!(CNPT)とは?

画像出典:HashPalette
CNPTを制作するのは、日本企業HashPalette(ハッシュパレット)のブロックチェーンゲームスタジオ部門「HashGames」です。
ゲームをプレイするために必要なNFTは7月から順次販売されています。最もレア度の高いNFTの初期販売価格は約20万円にもなり、かなり大きな期待が寄せられていることがわかります。
ゲームの形式は複数のミニゲームが集まったパーティ型のゲームです。ゲームで遊ぶ際は、プレイヤーは自分の持っているNFTをゲームに対してロックする必要があります。
つまり、保有NFTが1つであれば、同時に遊ぶことができるゲームは1種類ということになります。
CNPTで用いるNFTの購入に必要なのがパレットトークン(PLT)です。PLTは、HashPalette社が運営するブロックチェーン「Palette」で流通しているトークンです。
NFT購入の際は基本的にPLTが必要ですが、8月以降の販売時はクレジットカード決済にも対応する旨が公表されています。
ゲームを作って稼ぐ「Create to Earn」

画像出典:CNPT ホワイトペーパー
ではここから、CNPTが持つ独自の特徴を見ていきましょう。まずは「Create to Earn」の要素です。
CNPTでは、ユーザーは運営側が用意したゲームで遊ぶ以外に、自分でNFTゲームを作って他のユーザーに遊んでもらうことができます。
作ったゲームを誰かに遊んでもらうことで、ゲームの制作者には報酬が支払われます。
これは今までのNFTゲームにはほとんど見られなかった要素です。おそらくCNPT以外で有名なものは、世界的に知られているNFTゲーム「The Sandbox」くらいでしょう。

Create to Earnが持つ最も大きな意味は、ユーザー自身がゲームプラットフォームとしてのCNPTの価値向上に貢献できる点です。一般的にNFTゲームは人気がなくなればユーザーが離れて稼ぎにくくなります。
人気がなくなる理由は様々ですが、NFTゲームもゲームである以上、「そもそもゲームとして面白いかどうか」は極めて重要です。ゲーム自体が面白くなければ、長期的にユーザーをつなぎとめて置くことは困難です。
しかし、CNPTは違います。
HashPaletteが作ったオリジナルのゲームが面白くないと感じるならば、ユーザーは自らゲームを作ればいいのです。そして面白いゲームを作ることができれば、CNPTのプレイヤー数は増えて、CNPT自体の盛り上がりに貢献できます。
ゲーム制作者が受け取る報酬は、CNPTの発展に貢献したことに対する報酬とも言えます。これは今までのNFTゲームには見られなかった要素です。
CNPT成長の秘訣は「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ」

画像出典:CNPT ホワイトペーパー
CNPTにはもう1点、コンテンツ産業全体を見渡しても珍しい特徴があります。CNPTはCryptoNinjaのキャラクターや世界観を利用しているため、CryptoNinjaの二次創作にあたります。
キャラクターなどのコンテンツを利用して商業活動を行う際は、コンテンツの権利保有者に対して利用料を支払うことが一般的です。
例えばポケモンやドラえもん、鬼滅の刃などのキャラクターを利用したビジネスを勝手に行うことはできません。利用する場合は利用料を支払う必要があります。
ところが、CryptoNinjaを利用する場合は事情が異なります。
CryptoNinjaはインフルエンサーのイケハヤ氏、NFTアーティストのRii2氏が立ち上げたNFTコレクションですが、2人はCryptoNinjaの商業利用権を放棄しています。つまり、誰でも自由にCryptoNinjaを使って二次創作をして構わないし、CryptoNinjaを用いたビジネスをしても問題ないことになっています。
HashPalette社も今回のゲーム化にあたり、ある程度の謝礼は支払っている可能性はあるものの、商業利用の対価としての金銭はイケハヤ氏、Rii2氏側に払っていません。
このように、コンテンツに対する権利を放棄して、誰でも使ってよい状態とすることを「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ」といいます。
クリエイティブ・コモンズ・ゼロのコンテンツは権利関係の手間が省けて自由度も高まるため、開発のスピードやコンテンツの拡散が極めて速くなります。今回、オリジナルのCryptoNinjaが出来た昨年9月末から数えてわずか9ヶ月程度でCNPTのNFT販売までこぎつけたのも、クリエイティブ・コモンズ・ゼロの前提があったことが大きいと言えるでしょう。
このように、CNPTはゲームプラットフォームとしての成長速度や拡散性が、他のゲームと比べても高いレベルにあります。投資はあくまで自己責任ですが、非常に期待のできるゲームであることは間違いありません。興味がある方は、ぜひCNPTの公式サイトも覗いてみてください。