NFTアートで子供の絵を売る危険性とリスクを徹底解説!

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悩んでいる人
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小学生の子供が描いた絵が数百万円で売れたって話を聞いたんだけど、そんなことある!?うちの子にも適当に描かせたら、もしかして億万長者??

2021年夏に話題となった「子供の描いた絵をNFTアートにして売り出したら数百万円で売れた」という出来事。

「これって誰でもできることなの?危険性やリスクは?」という質問に答えます。

わたし自身もNFTアートのコレクションを制作しているので、自分の体験談も踏まえて解説します。

子供の描いた絵が数百万円で売れた!?

子供の描いた絵が数百万円で売れた!?

本題に入る前に2021年の夏に起こった出来事をカンタンに説明します。

  • 8歳の男の子が描いたアート作品が1点80万円で落札
  • 7歳の女の子が描いたアート作品が計30点落札

金額も販売点数もおどろきですよね。2021年の夏は日本でも最初のNFTブームが起こった時期です。

ビット君
ビット君

このようなニュースを皮切りに、Twitterでは連日NFTの話題でもちきりでした。

音声メディア “voicy” でイケハヤさんやマナブさんのような、仮想通貨・NFT界隈に詳しいインフルエンサーがNFTのことを取り上げるようになった影響も大きかったですね。

NFT作品は最初にリリースした際に入ってくる売上に加え、転売された時には最大10%の手数料が制作者に入ります。

8歳の男の子が作ったNFTアートのコレクションは、転売も含めて総売上は数百万円にふくれ上がっています。

そのすべてが収益になるわけではありませんが、上記のとおり転売時も10%は手数料が入ってきますからかなりの額の収入が得られていると思われます。

自分の子供の絵も高額で売れるの!?

自分の子供の絵も高額で売れるの!?

「小学生の子供が描いた絵がそんな高額で売れるなら、ウチの子も何か描かせれば簡単に売れるの?」

こんなふうに思う人はきっと多いですよね。これだけニュースで取り上げられると、あたかもNFTアートを売ることは簡単に見えてしまいます。

ですが、結論をいうと「簡単には売れません」

NFTコレクションを販売するためには、ちょっとしたコツが必要です。上で紹介した作品は、ただ子供が描いた絵をNFT化して売り出したわけではありません。

以下のようなマーケティングの要素をしっかりと押さえ、努力をした上での結果です。

  • 販売プラットフォームの選定
  • 戦略的な販売価格の設定
  • アカウントのブランディング
  • TwitterやLINEオープンチャットでの宣伝
  • インフルエンサーの力を借りる

NFTを売るためには、しっかりと準備をすることが大切です。

関連記事:NFTアートの作り方と始め方|おすすめアプリと売れるコツを紹介します【初心者向け】

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NFTアートで子供の絵を売るリスク

NFTアートで子供の絵を売るリスク

販売するのが難しいだけではありません。子供の描いた作品をNFTにして売り出していく際は、このようなリスクもあります。

  1. 多少の資金がかかる
  2. マーケティングに時間がかかる
  3. 知識が浅いうちはお金をなくす危険がある
  4. 確定申告をしなければならない
  5. 親子ともども批判を受ける

ひとつずつ見ていきましょう。

1.多少の資金がかかる

NFTアートの出品は、Polygon(ポリゴン)というネットワークを使えば無料で出品できます。

ですが、最初はPolygonネットワークにたどりつくだけでもお金がかかります。

そしてそこで必要になるお金は「イーサリアム」という仮想通貨です。

初期費用としては2万円もあれば足りると思いますが、初めて仮想通貨をさわる人はイーサリアムを準備するだけでもハードルが高いかもですね。

ビット君
ビット君

ただし、OpenSeaというNFTを販売するサイトを活用すれば、初期費用無料で出品できますよ!

OpenSeaでNFTを出品する方法は、以下の記事を参考にしてみてください。

オープンシー-ガス代OpenSea(オープンシー)でNFTアートを出品する方法!ガス代や手数料も紹介

2.マーケティングに時間がかかる

NFT作品を販売することは、NFTコレクションを運営するというれっきとした事業です。

お金以上に「時間」がかかります。特にマーケティングには多くの時間を割くことになりますね。

ビット君
ビット君

市場のリサーチやTwitter・LINEでの宣伝活動、新作を常に制作して売り出していく、など根気強く取り組んでいかなければいけません。

しかも、繰り返しになりますが「売れる保証」はどこにもありません。

お金を回収できないこと以上に、「こんなに時間をかけたのにうまくいかない」という辛さを経験することになるかもしれません。

3.知識が浅いうちはお金をなくす危険がある

仮想通貨の世界は詐欺師が横行する世界ちょっと油断をするとあなたのお金を奪っていこうとする詐欺師が寄ってきます。

ビット君
ビット君

「自分は騙されない」と思っている人も、絶対に油断してはいけません。

例えば、NFT販売プラットフォームの公式の担当者であることを装い、詐欺DMをいきなり送りつけてきたりします。本当に公式からの連絡に見えてしまうので、うっかり騙される人は多いです。

また、仮想通貨の送金時に誤った送り先にお金を送ると、そのお金は一生取り戻せません。このように、うっかり騙されたりミスをすることでお金を失ってしまう危険がゴロゴロ転がっています。

4.確定申告をしなければならない

確定申告もかなり厄介ですね。そもそも日本では、仮想通貨まわりの税金の制度がとても複雑です。

まして最先端のNFTに関しては、税制がまだ確立しきっていない部分もあります。

個人事業や副業で確定申告をした経験がない人はもちろん、確定申告自体は経験がある人でも仮想通貨やNFT関係の確定申告は相当に骨が折れるでしょう。

5.親子ともども批判を受ける

これが精神的には一番キツイんじゃないでしょうか。

NFTはベースの技術として「ブロックチェーン」というものを使っています。ブロックチェーン上では「誰がどんな取引をしているか」が世界中の人に見えます。

つまりあなたがどれだけの売上を得ているか、はっきり言えば「どれだけ儲かっているか」が筒抜けになります。

そのため、

 「あの人はNFTっていうあやしいものであんなに稼いでいる」

 「子供の落書きみたいなものを売りつけてお金を金儲けをしてる」

 「子供をダシに金稼ぎをするなんてけしからん」

という感じで、批判の対象となる可能性があります。

成功者を妬む人がいるのはいつの時代も同じですが、まして今はSNSの時代です。赤の他人からもいわれのない批判を受ける可能性があることは、覚悟しておかないといけません。

リスクを理解した上で子供の絵をNFT化してみよう

子供の描いた作品をNFTアートとして世に出すことは、チャレンジ精神あふれることでありとても素晴らしいと思います。

わたし自身もNFTアートのコレクションを作っていますが、純粋に楽しいと感じているのが本音です。なので、まずはリスクを理解した上で取り組んでいただきたいと思っています。

NFTの販売方法は以下の記事に図解付きでくわしくまとめているので、販売してみたいと感じた場合はぜひ参考にしてみてください。