NFTアートを無料配布する方法は?
無料配布されているNFTアートを受け取る方法は?
NFTアートを無料配布することを、「Giveaway」といいます。NFTアートの無料配布は、認知度を上げるためによく用いられる手法です。
NFTアートは、企画を立ち上げて送り先のウォレットアドレスを聞くことで無料配布できます。ただし、配布するNFTアートによっては手数料がかかるため注意が必要です。
本記事では、NFTアートを無料配布する方法と手順をまとめました。NFTアートを無料で受け取る方法や注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
NFTアートの無料配布(Giveaway)とは?企画の目的
NFT Giveawayとは、自身の持っているNFTを無料でプレゼントすることです。Giveaway企画として、よくSNSを賑わせています。
NFT Giveaway企画を通して、作品やプロジェクトの知名度を上げることも可能です。SNSでは、Giveaway企画を通して無料でNFTを手に入れたいユーザーが多くいるため、ハッシュタグをつけることで拡散してもらえます。
これによって、作品が広まっていき興味を持ってもらえるのです。
NFTアートを無料配布(Giveaway)する方法
NFTアートを無料配布する方法をまとめると、以下の通りです。
- 無料配布するNFTアートを用意する
- SNSアカウントを用意する
- 「Giveaway」企画を立ち上げる
- 抽選方法ツールを用意する
- 送り先のウォレットアドレスを聞く
それぞれ詳しく解説します。
無料配布するNFTアートを用意(Mint)する
まずは、無料配布するNFTアートを用意(Mint)しましょう。
NFTを生成することを「Mint」と言うよ。
NFTマーケットプレイスにてMintすれば、無料配布用のNFTアートの準備が整います。例えば、OpenSeaでMintする場合の手順をまとめると以下の通りです。
- 「My Collections」を選択し、「Create a Collection」をクリック
- 画面右上の「Create」を選択
デジタルデータをNFT化するために、自分の作品を管理・保管する場所(コレクション)を作成します。OpenSeaを開いて、「My Collections」を選択し、「Create a Collection」をクリックしましょう。
「コレクションのロゴ画像」と「コレクション名」の設定だけでも作成可能です。
次に画面右上の「Create」をクリックしましょう。「Collection」の項目は、事前に作成しておいたコレクションを選択します。
NFTアートにしたいデータをアップロードし、詳細を設定すればMintの完了です。
OpenSeaに出すNFTアートをこれから準備する場合は、NFTの作成方法をまとめた以下の記事も参考にしてみてください。
SNSアカウントを用意する
プレゼント用のNFTが用意できたら、SNSアカウントを用意しましょう。NFTビジネス専用のアカウントが望ましいです。
NFTのGiveawayは、Twitterで盛んに行われています。参加者も多いので、TwitterでGiveawayに挑戦することをおすすめします。
「Giveaway」企画を立ち上げる
次に、無料配布することを宣伝するために「Giveaway」企画を立ち上げていきましょう。Giveaway企画の告知はTwitterやInstagramなどのSNS上で行います。
Giveaway企画の例をあげると以下の通りです。
「#Giveaway」や「#NFTGiveaway」をつけることで、NFTアートの無料配布企画を宣伝できますよ。
なお、すでに無料配布する相手が決まっているなら、この工程は必要ありません。当選者が決まったら、無料配布予定の方に当選した旨のメッセージを送りましょう。
抽選方法ツールを用意する
多くの場合、Giveawayで贈るNFTは1名限定となります。どのように抽選するかあらかじめ決めておくようにしましょう。
色々なツールがありますが、次の3つはGiveawayでも使いやすいものです。
これ以外にも抽選ツールはありますが、商用利用ができなかったり期間指定ができなかったりするので、きちんと調べてから使うようにしましょう。
送り先のウォレットアドレスを聞く
無料配布をするためには、送り先のウォレットアドレスが必要になります。そのため、送り先の人と直接コンタクトをとってウォレットアドレスを聞いていきましょう。
ウォレットアドレスは、OpenSeaのプロフィール欄に示されたアドレスを意味しますよ。
送り先のウォレットアドレスにNFTアートを無料配布すれば、作業は完了します。
NFTアートを無料配布(Giveaway)するための手順
ここでは、NFTアートを無料配布する手順をまとめていきます。
手順としては以下の通りです。
- 送りたいNFTアートを準備してTransferをクリックする
- ウォレットアドレスを入力する
- ガス代を支払って承認手続きを行う
今回は例として、OpenSeaを使ってNFTアートを無料配布する手順を紹介していくよ!
それぞれ詳しく解説していきます。
送りたいNFTアートを準備してTransferをクリックする
まずは、送りたいNFTアートを準備します。右上にあるマークの中から「Transfer」をクリックしましょう。
ウォレットアドレスを入力する
送付先を求められるので、送付先のウォレットアドレスを入力しましょう。
ウォレットアドレスを間違えると正しく送付できないので、必ずコピペして貼り付けるようにしましょう。入力が完了すれば、「Transfer」をクリックします。
ガス代を支払って承認手続きを行う
イーサリアムチェーンに対応したNFTアートを送付する際には、ガス代が必要です。そのため、ガス代をチェックして問題なければ承認手続きを進めましょう。
手続きが終わると、送付の完了画面が出るので送付ができているか確認をしたら配布作業は終了です。
ちなみに、ポリゴンチェーンで作ったNFTアートの場合、ガス代は発生しません。無料配布する目的に合わせてチェーンを選びましょう。
もしNFTアートがうまく送れない場合、何かしら原因があります。うまく送れなかった場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:【必見】OpenSeaで作ったNFTが送れない原因と対策法を徹底解説!
NFTアートを無料配布(Giveaway)する際の注意点
注意する点は次の通りです。
- 元データは勝手に保存される可能性もあるため、「Sample」や名前のサインを入れておく
- 応募期間を1週間程度に設定する
- 記載漏れがないかチェックする(応募条件、プレゼント内容、当選者数、期日、抽選後の対応)
- 当選者への連絡方法について明確にする
NFTの元データを添付する
NFTの元データを添付する時は、データが悪用されないように「Sample」や名前のサインを入れておくことをおすすめします。
何もしないで元データを放出すると、それが勝手にNFT化されてしまう可能性もあります。そして、偽アカウントが作られ、キャンペーン企画に乗じたフィッシング詐欺の温床となってしまいます。
トラブルを未然に防ぐためにも、この部分は注意しましょう。
応募期間を1週間程度に設定する
応募期間は、1週間程度で留めておくことをおすすめします。抽選ツールは、1週間以上のデータを計測できないものが多いからです。
あまり長すぎても忘れ去られてしまうので、ある程度短期間で区切りをつけるのが良いでしょう。
記載漏れがないかチェックする
次の内容は、必ず記載しておきましょう。
- 応募条件
- プレゼント内容
- 当選者数
- 期日
- 抽選後の連絡について
もし、字数の関係で収まりきらない時は、ツリーにしてツイートしておくと良いです。あるいは、メモ帳などに記載したもののスクリーンショットを貼っても構いません。
記載漏れはトラブルの原因となりますので、投稿前にしっかりチェックしましょう。
当選者への連絡方法を明確にする
Giveawayを始める前に、当選者への連絡方法もしっかり確認しておきましょう。TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)機能が一番無難です。
DM機能を使うことを明記し、連絡が取れなかった場合はどうするのかについても明らかにしておきます。連絡が取れなかった場合の対処方法は、再抽選が多いです。
NFTアートを無料配布(Giveaway)で受け取る方法
NFTアートのGiveaway企画に参加する場合、ウォレットアドレスをGiveaway企画を立ち上げている相手に伝えるだけで受け取りができます。メタマスクの場合、アカウント名の下にウォレットアドレスがあるのでコピーして相手に伝えましょう。
アドレスを間違えてしまうとNFTが正しく配布されないから、必ずコピぺするようにしましょう。
NFTのGiveawayは、以下のようなソーシャルメディアを使用して行われることが多いです。
- discord
相手から送付した連絡を受け取ったら、NFTが正しく配布されているか確認しましょう。配布されたNFTは、OpenSeaのプロフィールにある「More」という項目の「Hidden」にて確認できます。
受け取ったNFTアート作品の左下にあるマークを選択し、「Unhide」をクリックしましょう。
以上の手続きを済ませることで、アカウントのTOP画面に無料配布で受け取ったNFTアートが表示されるようになります。
NFTアートを無料配布(Giveaway)で受け取る際の注意点
NFTアートを無料配布で受け取る際には、ハッキングに注意しましょう。
Twitter上にて自身のウォレットアドレスを貼り付けるという行為は、世界中に自身のアドレスを公開することと同義です。ウォレットアドレスを公開すると、勝手にNFTアートを送りつけてくるケースがあります。
無料でNFTアートをくれるんだからいいんじゃないの?
もし見知らぬNFTアートを「Unhide」してしまうと、ハッキングされてNFTや仮想通貨を盗まれてしまうリスクがあるんだ!
なんの告知もなくNFTアートを送りつけてくる理由は、以下の3つです。
- ウォレットから仮想通貨やNFTを盗もうとしている
- 転売をさせてロイヤリティを受け取ろうとしている
- 買取をしてもらおうとしている
NFTアートの中には、詐欺NFTと呼ばれるハッキング用のNFTも含まれます。そのため、身に覚えのないNFTアートは決して開けてはいけません。
原則として、ウォレットアドレスは頻繁に公開しないように注意する必要があります。
NFTアートを無料配布(Giveaway)で受け取るための準備
NFTアートを無料配布する際や受け取る際には、ウォレット(メタマスク)の準備が必須となります。メタマスクでは複数のアカウントを作れるので、ハッキング対策のためにも複数作っておくのがおすすめです。
以下の記事では、複数のアカウントの作り方をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントの作り方|使い分けのメリットと方法・リスク管理について解説また、無料配布にて受け取ったNFTアートは販売できます。以下の記事ではNFTアートの販売方法をまとめているので、参考にしてみてください。
NFTアートの売り方・販売方法をわかりやすく解説【画像付き】NFTアートの無料配布(Giveaway)についてよくある質問
NFTアートの無料配布(Giveaway)についてよくある質問にお答えしていきます。
OpenSeaを使ったGiveawayをする時のガス代はどうなりますか?
OpenSeaでGiveawayを行う場合、NFTを譲渡する側がガス代を負担するしくみになっています。
GiveawayでプレゼントされたNFTに関する税金はどうなりますか?
GiveawayではNFTを無料で譲渡するため、『譲渡所得』に該当する可能性が高いです。もし譲渡所得としてカウントされた場合、NFTの種類によって課税方法に違いが生まれます。
このようにNFTの譲渡に関する問題は複雑で、専門家の間でも議論が尽きません。
Giveawayとエアドロップに違いはありますか?
エアドロップは、元々仮想通貨の世界で広く浸透しているマーケティング手法です。本来は、ある通貨を持っていることで別の通貨を手に入れることができるキャンペーンや企画を「エアドロップ」と言っていました。
Giveawayは抽選プレゼント企画で、何かを所有したり条件を満たしていたりする必要はありません。簡単にいうと、エアドロップは既存客へのアプローチ、Giveawayは新規客へのアプローチとなります。
このように、厳密に違いはあるものの、意識して使い分けていない場合がほとんどです。
NFTアートの無料配布(Giveaway)まとめ
NFTアートを無料配布することを「Giveaway」といいます。NFTアートの無料配布は、認知度を上げるためによく用いられる手法です。
NFTアートは、企画を立ち上げてウォレットアドレスを聞くことで無料配布できます。ただし、配布するNFTアートによっては手数料がかかるため注意が必要です。
ぜひ本記事を参考にして、NFTアートの無料配布をしたり受け取ったりをしてみてください。