メタマスクって複数アカウントを作れるの?
メタマスクで複数アカウントを作って、使い分けたい!
メタマスクで複数アカウントを作って運用したい場合、次のような理由があるでしょう。
- 複数アカウントを作って使い分け、リスク管理したい
- スマホやタブレットの端末ごとにアカウントを分けたい
- 家族など複数人で同一の端末を使う時にアカウントを分けたい
- メタマスクを連携するNFTゲームやOpenSeaで複数アカウントを作りたい
メタマスクは複数アカウントを作れるので、みなさんの願いを叶えることができます。
本記事では、メタマスクの複数アカウントの作り方と使い分け方法を紹介します。複数アカウントを作ることでリスク分散もできるので、メタマスクを使ってNFT取引をする時の参考にしてください。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントの作り方【PC編】
メタマスクの中に複数アカウントを作ります。非常に簡単なので、トライしてみましょう!
PCでメタマスクの複数アカウントを作る時は、次の2ステップの手順で進めます。
- アカウントアイコンから「アカウントを作成」をクリック
- アカウント名を入力して「作成」をクリック
ホーム画面右上にある丸いマーク(アカウントアイコン)をクリックすると、「アカウントを作成」が表示されます。これをクリックしてください。
アカウント名を入力して「作成」をクリックで完了です。
アカウントを切り替える時は、手順1と同じ様にアカウントアイコンをクリック。表示したいアカウントをクリックします。
以上でアカウントの作成は終わりです。簡単ですね!
メタマスク(MetaMask)複数アカウントの作り方【スマホアプリ編】
スマホアプリからメタマスクの複数アカウントを作る時は、次の2ステップの手順で進めます。
- ホーム画面のアカウントアイコンをタップ
- 「新規アカウントを作成」をタップ
ホーム画面にある丸いマーク(アカウントアイコン)をタップします。
「新規アカウントを作成」をクリックして完了です。スマホからはアカウント名を指定することはできません。自動的に番号が振られるようになっています。
アカウントを切り替える時は、手順1と同じ様にアカウントアイコンをクリック。表示したいアカウントをクリックします。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントの作り方【メタマスクを複数作る】
同じメタマスク内にアカウントを作るのではなく、メタマスク自体を複数作る方法を紹介します。
PCやスマホでメタマスクからログアウト(ロック)しても、ログインする時にはメタマスク自体を切り替えることはできません。しかしGoogleアカウントを複数作ることで、アカウントごとにメタマスクを持つことができます。
Googleアカウントを複数作る方法は、次の通りです。
- Googleアカウント内に別のプロファイルを作る方法
Googleアカウント内に別のプロファイルを作る方法
メリット:Googleアカウントを新たに作らずに、既存のアカウントで作成できます!
Googleプロファイルを作成して、メタマスクをインストールすれば完了です。
【Googleプロファイルの作り方】
最初にGoogle Chromeを開いてください。
- Chromeアドレスバーの右にあるGoogleアカウントアイコンをクリック
- 一番下に出てくる「追加」をクリック
- 「アカウントなしで続行」をクリック
- 名前を入力しテーマカラーを選択したら「完了」をクリック
これで、新たなプロファイルができました。続いて、メタマスクをダウンロードして新たなウォレットを作成します。メタマスクのアカウントの作り方は、こちらの記事を参考にしてください。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントのインポート方法
PCとスマホでメタマスクを共有している場合、複数アカウントを作った時はもう一方の端末にインポートする必要があります。
メタマスクのインポート方法については、次の記事で紹介しているので参考にしてください。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントのメリット
メタマスクで複数アカウントを作ると、次の3つのメリットが生まれます。NFT取引をしているとフィッシング詐欺に遭ったりハッキングされたりするリスクが非常に高いです。複数アカウントを使い分けることで、リスクを分散させ管理できるようになります。
メリット①ハッキング対策になる!
複数アカウントを作って資金を管理していると、メインアカウントがハッキングされても、サブアカウントの資金は流出しません。
メタマスクはアカウントごとに秘密鍵が生成されるので、メインアカウントの秘密鍵が流出してもサブアカウントにはログインできないからです。
NFT界隈では、フィッシングリンクを踏ませて署名を行なわせ、不正なトランザクションによってメタマスクの秘密鍵を抜き取るといった詐欺行為が後を絶ちません。
大切なのは怪しいリンクを絶対に踏まないことですが、巧妙な手口によって騙されてしまう可能性もあります。
そこでサブアカウントを「外部リンクを踏む用」として普段から使い分けておくことで、リスクを回避することが可能です。
より強固なセキュリティを求める場合は、Googleアカウントごとにメタマスクを作る方法がおすすめです!
メリット②使い分けができる!
用途ごとにアカウントを分けることができます。
アカウントを使い分けることは、リスク管理にもつながります。このため、複数アカウントを作ることは非常におすすめです。
メリット③複数人で使える!【注意:おすすめしません】
アカウント①は自分、アカウント②は妹、というように家族など複数人で利用できます。
PCやタブレットを共用で使っている場合に、非常に便利です。
ただし、この使い方はおすすめしません!なぜなら、同じメタマスクを使うと次のリスクが発生するからです。
- ログインパスワードも共用になってしまう
- パスワードを替えられたらアクセスできない
- パスワードを知っていればだれでも秘密鍵を取得できる
- だれでもアカウントを切り替えて使える
つまり、誰でもアカウントを切り替えて使うことができてしまうのです。このため、家族といえど同じメタマスクを共有して使うことはおすすめできません。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントの使い分け方法
メタマスクを使ってNFT取引を行うなら、複数アカウントを作ってリスク分散させることが大切です。
ここでは、作成した複数アカウントの使い分け方法を紹介していきます。自分に合った使い分け方を見つける参考にしてください!
複数アカウントの使い分け方法①資産管理用
失いたくない資産は、外部サイトや取引所と連携しない専用のアカウントを作って管理することがおすすめです。
送金用アカウントに送金した資産を、アカウント間移動で資産管理用に移すことで、資産流出のリスクをかなり抑えることができます。
最も大きな財布として安全に保管しておきましょう。
複数アカウントの使い分け方法②仮想通貨取引所やNFTマーケットプレイスの送金用
仮想通貨取引所やNFTマーケットプレイスなど、外部のサイトにつないで使う時のアカウントです。資産管理用から、取引に必要な分の資金を入れておいて使うのが望ましいでしょう。
手間がかかりますが、このワンクッションを入れるだけで、安全性が格段に高まります。
取引所やマーケットプレイスは安全に感じますが、巧妙に作られたフィッシングサイトが存在し、公式各所から頻繁に注意喚起されるほどです。知らずに偽サイトにアクセスしてしまえば、アカウントがハッキングされてしまいます。
複数アカウントの使い分け方法③NFTを生成するmint(ミント)用アカウント
NFTをミントするためのアカウントです。ミントとは、NFTを新たに発行することを指します。
NFTをミントする時には、ガス代がかかります。しかしFreeMint(フリーミント)サイトを使えば、無料でミントできるのです。非常にお得なので多くの人が利用したがりますが、詐欺が多いのも事実です。メタマスク内のNFTや通貨が盗まれる原因となってしまいます。
このため、NFTをミントする時も専用アカウントを使うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。FreeMintサイトだけでなく、OpenSeaなどでミントする時も安全のために専用アカウントを使いましょう。
NFT関連のサイトには「完全なる安全は無い」という認識が大切です!
複数アカウントの使い分け方法④NFT保管用【重要】
NFT取引を行うなら絶対にNFT保管用のアカウントは作っておきましょう。
NFT流出事件は非常に身近で起こり、多発しています。まさか自分が?と思わずに、しっかり対策しておくべきです。
NFT保管用のウォレットには、所有しているNFTだけを入れておきます。資産管理用と同様、外部サイトとつながないことで、より安全性を高めることが可能です。
高価なNFTが流出してがっかりすることのないように、しっかり分けて管理するようにしましょう。
複数アカウントの使い分け方法⑤外部のリンクを踏む用
Disscordなどのコミュニティ内やSNS内で送られてきたリンクを踏む時用のアカウントです。
中身を最小限にしておけば、ハッキングに遭っても他のアカウントは無事で済みます。
怪しいリンクは踏まないことが鉄則ですが、どうしても理由がある時はこうしたアカウントを使って試してみることをおすすめします。
メタマスク(MetaMask)アカウント間の送金方法
複数アカウントを作ったら、アカウント間でトークンを移動することが増えます。この時、都度ガス代が発生することは注意しておきましょう!
ここでは、メタマスクのアカウント間送金の方法を解説します。
- メタマスクホーム画面から「送金」をクリック
- 「自分のアカウント間での振替」をクリック
- 送金したいアカウントをクリック
- 送りたい通貨を選び金額を入力し「次へ」をクリック
- ガス代を確認して「確認」をクリック
以上でアカウント間の送金が完了となります。
ガス代は「編集」から調整可能です。スピーディにトランザクションを完了したい場合は、ガス代を最初から上乗せ する方法があります。
メタマスク(MetaMask)複数アカウントを作る際によくある質問
メタマスクの複数アカウントを作る際によくある質問についてお答えしました。
メタマスク(MetaMask)で作った複数アカウントを削除したい
本記事で紹介した方法で複数アカウントを作った場合、アカウントを完全に削除することはできません。一度アカウントを作ると、ブロックチェーンの性質上アドレスがずっと残るため、消すことができないのです。
ただし、非表示にする方法はあります。一度メタマスクをアンインストールし、再度インストールしてシークレットリカバリーフレーズを使ってログインをします。こうすると、メインアカウントのみが表示され、サブアカウントを非表示にできます。
ただし、完全に削除はできません。
メタマスク(MetaMask)で作った複数アカウントが削除できない
メタマスクのアカウントは削除できません。複数アカウントを作成する時は、削除できないことに注意しましょう。
メタマスク(MetaMask)で作った複数アカウントを復元したい
メタマスクの複数アカウントを復元可能です。詳しい復元方法は、下記の記事をご覧ください。
メタマスク(Metamask)PCとスマホを同期する方法と複数アカウントのインポート方法メタマスク(MetaMask)複数アカウントの作り方 まとめ
メタマスクでは2つの方法で複数アカウントを作ることができます。
- 1つのメタマスク内に複数のアカウントを作る
- メタマスクを複数作る
どちらの方法でも、用途に合わせて使い分けることで、リスク管理に役立てることができます。
メタマスクを使ってNFTをミントしたり取引したりするなら、必ずアカウントを分けましょう。
ただし、一度作成したアカウントは削除できません。この点に気を付けて、複数アカウントを作成してみてください!