
メタマスクがトランザクション詰まりを起こしちゃった!どうしよう!
メタマスク利用時、送金が保留状態になる「トランザクション詰まり」は、頻繁に発生します。時間がある時はゆっくり対処できますが、NFT争奪戦の時にはすぐに解消したいですよね。
本記事では、メタマスクのトランザクション詰まりの解消法を4つ紹介していきます。アカウントリセットからキャンセル方法まで詳しく解説していますので、是非参考にしてください。解消法を知っておけば、いざという時も落ち着いて対処可能です。
トランザクション詰まりを起こしたくない場合は、最初からガス代を高めに設定することをおすすめします!
メタマスク(Metamask)のトランザクション詰まりってどんな状態?
メタマスクからイーサリアムやポリゴンを送金すると、保留状態が続いて送金処理が完了しないことがあります。これを「トランザクション詰まり」と呼んでいます。
メタマスク(Metamask)のトランザクション状態を確認する方法
みなさんが今直面している状態が、本当にトランザクション詰まりなのかどうか確認していきましょう。
メタマスクのトランザクション状態は、Etherscan・polygonscanというサイトで確認できます。

メタマスクからEtherscan・polugonscanへアクセスするか、直接アクセスしてアドレスを入力するかを選択します。

Ageの部分が「pending」となっていたら、トランザクション詰まりが起きていると確認できます。
メタマスクのアクティビティ画面で「キューに入った」表示から動かないのも、一つの確認方法です。処理が完了せずにフリーズしているなら、トランザクション詰まりが起きていると判断できます。
メタマスク(Metamask)のトランザクション詰まりの解消法
トランザクション詰まりが起きた時の対処法は、次の3つです。すぐに解消したい場合は、①を試してみてください。
トランザクション詰まり解消法①メタマスクのアカウントリセットを行う
メタマスクのアカウントリセットを行うことで、トランザクション詰まりを解消できる場合があります。この操作は、アカウントを削除するものではないので安心してください。
メタマスクのサポートでも、「スタックしている保留中のトランザクションを解決するためのものです。」と明記されています。

- メタマスクの「設定」を開く
- 「詳細」から「高度な設定」を詮索
- 「アカウントリセット」を選択
- 「リセット」を選択
トランザクション詰まり解消法②「Speed Up」機能を使ってトランザクションを加速させる
トランザクション詰まりを今すぐに解消したい場合は、ガス代を追加して処理を加速させます。
すぐにトランザクションを完了させたい場合は、「積極的」を選択して高めのガス代を設定しましょう。
- メタマスクの「アクティビティ」で保留中のキューから「Speed Up」を選択
- 「市場」を選択
- お好みに合わせて追加するガス代を選択
・10%の増加…最初のガス代に10%上乗せする
・市場…現在の市場相場に合わせて設定する
・積極的…市場相場よりも高めに設定する・高度な設定…お好みで設定する - 「送信」を選択
トランザクション詰まり解消法③トランザクションが完了するまで待つ
トランザクション詰まりは、順番待ちをしている状態です。待っている間にガス代が下がってことで、トランザクションが完了することもあります。時間がたっぷりある方は、気長に待ってみましょう。余計なガス代もかからずに済みます。
トランザクション詰まり解消法④キャンセルしてやり直す
アクティビティから、トランザクション詰まりを起こしているキューの「キャンセル」を選択すると、キューをキャンセルできます。ただし、キャンセルできるのは「pending」と表示されているものだけです。
メタマスク(Metamask)のトランザクション詰まりが発生しやすい状況
次の状況では、トランザクション詰まりが発生しやすくなっています。状況がわかっている場合は、あらかじめガス代をデフォルトから引き上げて送金すると、スムーズに進む可能性が高くなります。
- イーサリアムのガス代が高騰している時(ネットワークが混み合っている)
- ポリゴンの送金をしている(ポリゴンは詰まりやすい)
- ガス代の設定が低すぎる
メタマスク(Metamask)のトランザクション詰まりについてよくある質問
メタマスクのトランザクション詰まりについて、よくある質問にお答えしていきます。
トランザクションに失敗した時のガス代はどうなりますか?
トランザクション詰まりを起こして「失敗」になった場合、ガス代は返金されません。
一旦出したキューはそもそもキャンセルできないようになっているため、成功でも失敗でも取引履歴には残ります。ガス代は取引を成立させるために払うのではなく、取引を行うために払う手数料なので、このように失敗しても支払いが発生するのです。
詰まっているトランザクションが複数ある場合はどうしたらいいですか?
トランザクション詰まりを起こすと、それ以降の送金も詰まってしまいます。このため、何度も繰り返している内に、トランザクション詰まりが複数起きている!という現象が起きるのです。
一つ一つガス代を追加すると大変なので、「ナンス値」が一番低いものを見つけて、それを処理してみましょう。ナンス値が最も低いトランザクション詰まりを解消できたら、それ以降のナンス値を持つトランザクション詰まりも解消されるようになっています。
- Etherscan・polygonscanにアクセスし、「pending」と書かれているトランザクションを選択
- 「Click to see More」を選択
- 「Nance」の数値を確認
Etherscan・plygonscanどちらも同じやり方で、ナンス値を確認可能です。ここではpolygonscanの画像を使って、手順を解説していきます。l

メタマスクからEtherscan・polygonscanへアクセスしたら、Ageが「pending」となっているキューの「Txn Hash」を選択します。

下にスクロールしていき、

「Nance」の値を確認します。画像では「1」となっていますね。
Polygon(ポリゴン)だとメタマスクがよく詰まるのですが対処法はありますか?
ポリゴンを頻繁に使う方で、トランザクション詰まりにお困りの場合は次の2つの方法を試してみてください。
- デフォルトのガス代に少し上乗せする
(最大優先手数料をデフォルトから+5~10程度に設定し、最大手数料も同じ数値にする) - RPC URLを変更する
ポリゴンネットワークはガス代が安く利用者が多いため、詰まりやすくなっています。
これを解消するためには、ガス代を上乗せするか利用者が少ないRPC URLを利用しましょう。
ポリゴンのRPC URL例(メッセージボックス)
公式が発表した「RPCアグリケーター」を最優先で使ってください。これは、スムーズにトランザクションが完了するネットワークに自動で割り振ってくれる機能を持っています。
【公式のRPCアグリケーター】
https://polygon-rpc.com
【それでもダメな時はこちら】
https://rpc-mainnet.maticvigil.com
https://rpc-mainnet.matic.quiknode.pro
https://matic-mainnet.chainstacklabs.com
https://matic-mainnet-full-rpc.bwarelabs.com
https://matic-mainnet-archive-rpc.bwarelabs.com
参考:https://docs.superfluid.finance/superfluid/developers/networks/networks/polygon-network-matic
メタマスク(Metamask)トランザクション詰まり まとめ
メタマスクのトランザクション詰まりを解消するための方法は、次の4つです。
- メタマスクのアカウントリセットを行う
- 「Speed Up」機能を使ってトランザクションを加速させる
- トランザクションが完了するまで待つ
- キャンセルしてやり直す
アカウントリセットは公式でも推奨している方法なので、一度試してみることをおすすめします。NFTの購入なので急いでいる場合は、すぐに②を行ってください。
トランザクション詰まりを解消する最も有効な手段は、「ガス代を高めに払うこと」です。頻繁にトランザクション詰まりが起きているなら、ガス代の設定を見直してみましょう。

