仮想通貨やブロックチェーンの知識をつけたいけどおすすめの本ががわからない!
仮想通貨の初心者向けのおすすめ勉強本は?
この記事では、初心者の方でもわかりやすく取り組めるおすすめの仮想通貨勉強本を12選、ランキング形式でご紹介します。
また、記事の後半では、初心者が仮想通貨の勉強本を選ぶ際に注意したいポイントやおすすめの勉強法も紹介していきます。
この本では、仮想通貨の基礎をマンガで学ぶことができます。
内容も易しく、難しい言葉を避けていたり、とっつきにくい概念をマンガで解説しており、とてもイメージがつかみやすいのが特徴です。
仮想通貨について何も知らない方は、まずはこの本をつかって仮想通貨界隈の全体感を把握すると良いでしょう。
タイトル | 改訂版 めざせ「億り人」! マンガでわかる最強の仮想通貨入門 |
発売時期 | 2021年04月 |
著者 | SC研究会 |
出版社 | 新星出版社 |
電子書籍対応 | ◯ |
本書では、一番最初にできた仮想通貨、Bitcoin(ビットコイン)を中心に仮想通貨の基礎が学べます。
今日でも、多くの仮想通貨がBitcoin(ビットコイン)を改良したり、影響を受けたりしているため、Bitcoin(ビットコイン)を学ぶことは仮想通貨全体のリテラシー向上につながります。
本書は4つのパートから構成されており、Bitcoin(ビットコイン)の基礎が体系的に身につくようにできています。本書の構成は以下の通りです。
- Bitcoin(ビットコイン)の仕組み
- ブロックチェーンの仕組み
- 仮想通貨の保管場所
- Bitcoin(ビットコイン)によって私達の生活はどう変わるのか
また、図解や画像がふんだんに使われているのも特徴で、理解がとても進みやすいです。
タイトル | 知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門 |
発売時期 | 2018年1月 |
著者 | 廣末 紀之 |
出版社 | 幻冬舎 |
電子書籍対応 | ◯ |
本書は、ブロックチェーンの基本やしくみ、開発手法やツールなどを一通り学ぶことのできる図解入門書です。
他の入門書より難易度はやや高めのため、1冊目の勉強本にするにはややレベルが高いですが、仮想通貨・ブロックチェーンの技術的な理解を深めたい方には非常におすすめできます。
本書は技術的な概念も図解で噛み砕いて解説しており、初心者でも仮想通貨の単語力が多少でもあれば、ついていけるようになっています。
本書ではBitcoin(ビットコイン)のみならず、アプリケーションを開発するブロックチェーンであるEthereum(イーサリアム)の基礎も網羅的に解説しており、幅広い知識が身につきます。
タイトル | 図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書 |
発売時期 | 2019年9月 |
著者 | コンセンサス・ベイス株式会社 |
出版社 | 技術評論社 |
電子書籍対応 | ◯ |
本書は、2021年の12月に発売された本で、最新トレンドまでを網羅的に紹介・解説しています。
執筆に関しても、国内取引所Coincheck(コインチェック)の現役執行役員が担当しており、とても権威性が高い一冊です。
本書は以下のパートに分類されています。
- Bitcoin(ビットコイン)って何なの?
- Bitcoin(ビットコイン)の仕組みはどうなっているの?
- 仮想通貨はどこまで安全なの?
- ブロックチェーンの進化と広がり
- Ethereum(イーサリアム)が切り開く未来
Bitcoin(ビットコイン)を中心に解説しつつ、Ethereum(イーサリアム)に関しても軽く解説しており、入門書として適切なコンテンツ内容となっています。
タイトル | 最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン |
発売時期 | 2021年12月 |
著者 | 大塚 雄介 |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
電子書籍対応 | ◯ |
5位:いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み
本書は、多くの世代から好評の「いちばんやさしい教本」シリーズから発売されたブロックチェーンの解説書です。
ビジネスパーソン向けに、必要な仮想通貨・ブロックチェーン情報を凝縮して編集されています。
著者の杉井氏は、一般社団法人ブロックチェーン推進協会の副代表理事も務めており、信頼性が高いです。
ただし、事前にブロックチェーン関連の用語や基礎知識をしっておいた方がいいという口コミもあるので、一旦手にって試し読みをしてみましょう。
なお、紙の本には誤植があり、電子書籍版を購入するのがおすすめです。
タイトル | いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み |
発売時期 | 2017年8月 |
著者 | 杉井 靖典 |
出版社 | インプレス |
電子書籍対応 | ◯ |
6位:マンガでわかるビットコインと仮想通貨
この記事を読んでいる方の中には、「とりかく基礎中の基礎を手っ取り早く身につけたい」とお考えの方もいることでしょう。そうした方には、マンガでさくっと読める本書がおすすめです。
本書は、Bitcoin(ビットコイン)とは何かから、リスクや将来性までの重要なポイントを凝縮してマンガに落とし込んでいます。
著者に関しても、国内仮想通貨取引所bitbank(ビットバンク)CEOの三原氏が監修しています。
ただし、本書はかなり易しい入門書のため、しっかりと理解を深めたい方は別の本を試すか、本書で基礎を固めた後にもう少し難易度の高い書籍にステップアップするのが良いでしょう。
タイトル | マンガでわかるビットコインと仮想通貨 |
発売時期 | 2017年12月 |
著者 | 三原 弘之(監修)、サイドランチ(マンガ) |
出版社 | 池田書店 |
電子書籍対応 | ◯ |
7位:暗号資産(隔月雑誌)
『暗号資産』は、国内唯一の暗号資産専門刊誌です。
毎号ごとに複数の特集を組み、他のメディアでは扱わないトピックや斬新な切り口に定評があります。
雑誌という性質上、初心者向けのインプットはできませんが、入門書を一冊読み終えたら本誌を購読し、先端トレンドやリスクを追っていくのはとても効果的です。
タイトル | 暗号資産 |
発売時期 | 毎奇月21日 |
出版社 | J-CAM |
電子書籍対応 | ◯ |
8位:NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来
本書は、先端のブロックチェーントレンド「NFT」を技術面からビジネス面まで包括的に解説した書籍です。
<NFTとは>
唯一無二性を保証するブロックチェーン技術を用いたトークン。資産家による収集目的から、画像・音楽など著作権が絡む分野での応用まで活用事例は多岐に渡る。
本書は、内容をNFTの全体像・法律と会計・将来性の3分野に分け、その中に21個の個別記事が挿入されています。
各記事の著者は、日経新聞の記者・デロイトトーマツの税理士・ブロックチェーン企業の社員といった専門家によって執筆されていて、入門書でありながら深い洞察を得ることができます。
NFTに関して学びたい方は、本書を一冊目に迎えるとよいでしょう。
タイトル | NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来 |
発売時期 | 2021年10月 |
著者 | 天羽健介、増田雅史など |
出版社 | 朝日新聞出版 |
電子書籍対応 | ◯ |
9位:2時間で丸わかり 仮想通貨の超入門書
仮想通貨の勉強本は並べて、技術的な画期性を紹介した上で「仮想通貨はすばらしい」と肯定的に書かれている本が多い一方で、本書は仮想通貨の危険性を含め客観的に解説しています。
筆者の鹿子木氏はBitcoin(ビットコイン)の保有すらしていないそうです。
本書の構成は、筆者が中国人富裕層と関わっていく中で学んだ投資ノウハウと仮想通貨の解説がミックスされたような形です。
実際の事例を通じ、なぜ仮想通貨に価値が生まれるのか解説していたり、ブロックチェーンと投資の関係がわかるようになっています。
仮想通貨やブロックチェーンの仕組みを学びたい方には王道の入門書ではありませんが、切り口が面白く、読んで見る価値は大いにある一冊です。
タイトル | 2時間で丸わかり 仮想通貨の超入門書 |
発売日 | 2018年3月 |
著者 | 鹿子木 健 |
出版社 | ぱる出版 |
電子書籍対応 | ◯ |
10位:新事業企画・起業のための 実践ブロックチェーン・ビジネス
本書では、Bitcoin(ビットコイン)の仕組み解説から国内外の金融事例と非金融事例までを紹介しているのが特徴です。
一般的な入門書は、わかりやすい解説が付されているものの、社会実装までを深堀りした書籍はあまり多くありません。
結果として、フワッとした理解で終わってしまうこともあるものです。
しかし、本書ではブロックチェーンの技術を実際にどうビジネスに落とし込むかの実例が描かれており、重宝されています。
ただ、執筆の時期が2018年と古くいことは玉にキズです。
移り変わりの激しいブロックチェーン業界においては、本書で紹介されている事例が時代に追いついていないこともあります。
タイトル | 新事業企画・起業のための 実践ブロックチェーン・ビジネス |
発売日 | 2018年4月 |
著者 | 株式会社ブロックチェーンハブ、増田 一之(監修) |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
電子書籍対応 | ◯ |
11位:堅牢なスマートコントラクト開発のためのブロックチェーン[技術]入門
ブロックチェーンの技術を深堀りしたい方には本書がおすすめです。
本書は、Bitcoin(ビットコイン)について簡単に解説した後にEthereum(イーサリアム)上でプログラミング言語「Solidity」を用いてスマートコントラクトを実行する方法を解説しています。
<スマートコントラクトとは>
自動無人売買を行うプログラミングのこと。
Aという行為を行ったらBが帰ってくるという処理を行う。お金を入れたら(A)ジュースが出てくる(B)というように、自動販売機をイメージすると理解しやすい。
ただし、知識がゼロの状態では全く読み込めないので、まずは上記に紹介した入門書を読み進め、本書に挑戦して見てください。
簡単なプログラミングの知識もあった方が良いでしょう。
タイトル | 堅牢なスマートコントラクト開発のためのブロックチェーン[技術]入門 |
発売日 | 2017年10月 |
著者 | 田篭 照博 |
出版社 | 技術評論社 |
電子書籍対応 | ◯ |
12位:マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築
本書は初心者脱却の登竜門として位置づけられている書籍です。Ethereum(イーサリアム)に関する全てを網羅しています。
本書を通読することで、イーサリアムができた歴史、他のブロックチェーンとの違い、暗号技術が理解でき、簡単なプログラミングができるようになります。
本書を読み込んで自分のものにできたり、本書の内容を他人に説明できれば仮想通貨やブロックチェーンに対する理解は概ね問題ないです。
もちろん、知識ゼロの状態では歯が立たないので、易しい入門書で基礎を固めてから読んでみてください。
本書に関しても、簡単なプログラミングの知識もあった方が良いでしょう。
タイトル | マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築 |
発売日 | 2019年11月 |
著者 | Andreas M. Antonopoulos、Gavin Wood |
出版社 | オライリージャパン |
電子書籍対応 | ✕ |
次に、仮想通貨の勉強本はどのような観点を重視して購入したら良いのかを解説していきます。
初めての1冊を探している方は、なるべく画像やマンガが挿入されているものを選ぶのが無難です。
仮想通貨やブロックチェーンの技術は、抽象的な話や数理的思考を求められるケースが多いので、はじめのうちは視覚的に理解できる教材を使っておくと誤読の可能性が減り、効果的な学習ができます。
書籍を選ぶ際は、執筆者や監修者にも注目してください。
仮想通貨は投資色が強い性質があり、情報商材屋やインフルエンサー、技術をよく分かっていない人が書いた投資本も散見されます。
2021年末にも、インフルエンサーの書いた仮想通貨の入門書で、誤った事実がそのままの状態で出版されてしまう自体が起きています。この事件は、きちんとしたファクトチェックを怠った編集者にも責任がありました。
ブロックチェーンの事業を起こしている人や資格を持っている人などの書籍を積極的に選ぶと正当性のある情報を仕入れることができるでしょう。
書籍を選ぶ際は、ぜひ実際に手にとって目次を開いてみてください。
目次を通読してみて、各章で何の話をしているのかが伝わってこない場合はご自身の単語レベルが書籍に達していないか、著者の文章構成力に難点があることになります。
いずれの場合でも、勉強に最適な書籍とはいえないので別のものを探してください。
また、事前に目次に目を通すことで、書籍に期待するコンテンツと実際の内容に生じるギャップの可能性を小さくできます。
仮想通貨やブロックチェーンの業界は技術の進みが速く、あまりにも古い書籍では必要な情報が得られなかったり、そもそも情報が誤っている可能性もあります。
書籍で勉強する場合は、なるべく執筆が新しいものを選んでください。
出版年が若干古めな本を見つけた場合は、電子書籍版で改訂版が出版されていないか調べてみるのも有効です。
仮想通貨の勉強本は、電子書籍の方が効率よく学習できる方も多くいると思います。
というのも、仮想通貨の知識を効率よくつけるには、わからない言葉や概念がでてきた時に自分で調べてみる「DYOR(Do Your Own Research)」が重要です。
電子書籍の場合は、デバイスをインターネットに接続することで、読む媒体と調べる媒体を同じにできDYORの効率化に繋がります。
その他にも、電子書籍はかさばらずにどこでも読めるという性質上、忙しいビジネスパーソンにもおすすめです。
最後に、初心者向けのおすすめ方法を3つご紹介します。
まずはじめにわからないことをそのままにしておかないことです。
書籍を読んでいてわからない単語に出くわしたら調べる癖をつけてください。
調べた先でまた分からない単語や概念が出てきたら、それについても同様に深堀ります。また、調べていくうちに深く知りたい概念や新しい仮想通貨に出会ったら、一旦寄り道してみるのも手です。
このように、積極的に知識を横展開すると、飲み込み速度が断然早くなります。
各仮想通貨やブロックチェーンには、必ず開発された目的があります。
その開発の目的ごとに、プロダクトをグループ化し、各ジャンルごとの学習を進めていくのも効率的でおすすめです。
主なグループには以下のようなものがあります。
グループ名 | 主な仮想通貨・ブロックチェーン |
送金 | Bitfcoin(ビットコイン)、Ripple(リップル)、Stellar Lumens(ステラルーメン) |
アプリケーション開発 | Ethereum(イーサリアム)、LINE Blockchain(ラインブロックチェーン)、Solana(ソラナ)、Terra(テラ) |
ミーム(ネタ要素が強いもの) | Dogecoin(ドージコイン)、Shiba Inu(柴犬) |
レイヤー2・Ethereum(イーサリアム)の補助 | Polygon(ポリゴン)、zk-rollup(ZKロールアップ) |
ガバナンストークン | Binancecoin(バイナンスコイン)、Bitdao Token(ビットダオトークン) |
各グループの概要や課題、歴史を学んだ上で、各仮想通貨やブロックチェーンプロダクトの違いを学んでいくと、興味のある分野を重点的に学習できます。
この際も、分からない概念をそのままにしないことが大切です。
何のために仮想通貨の勉強をしているのかを見失わないことも大切です。
教養として身につけたいのか、テクノロジーを理解したいのか、はたまた投資で勝つためなのか、目的によって歩むべき道は変わってきます。
特に、インターネットを使って学習をしていると、学習に使ったウェブサイトの関連記事やおすすめ記事に引っ張られて学習の目的を見失ってしまうこともあるので注意が必要です。
本記事では、初心者向けのおすすめ勉強本と、その選び方や学習方法に関して解説しました。
勉強本を選ぶ際は以下のことを参考にしましょう!
①図解入りのものを積極的に選び
②専門家が執筆・監修しているかに着目し
③目次のわかりやすさを重視し
④なるべく最近発売されたものを探し
⑤電子書籍にも対応してるものがおすすめです。
ぜひ、本記事のランキングを参考にして仮想通貨・ブロックチェーンの勉強を始めましょう。